セキュリティソフトの性能について、正当で客観的な比較をしたいのであれば、メーカー調査(自社調べ)ではなく、第三者評価機関の調査をもとに比較すべきです。ここでは、世界で有名な第三者評価機関をご紹介しますので、セキュリティソフトを選ぶ際の参考にしてください。
AV-Comparatives
オーストリアの第三者評価機関です。セキュリティソフトの各種性能テストを定期的に実施しており、その結果を「ADVANCED+」「ADVANCED」「STANDARD」で公開しています。
高評価 | 低評価 | |
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コンシューマー向けセキュリティソフトでは、以下のテストが定期的に行われています。
テスト① Real-World Protection Test
オンライン環境下を想定したウイルス検出性能テストです。ウイルス検出率と誤検出数から、最終評価が決まります。
テストは2月~5月、7月~10月の期間に行われており、それぞれ翌月(6月と11月)に結果が公開されます。
テスト② Malware Protection Test
オフライン環境下を想定したウイルス検出性能テストです。ウイルス検出率と誤検出数から、最終評価が決まります。
テストは3月と9月に行われており、それぞれ翌月(4月と10月)に結果が公開されます。
なお、「Malware Protection Test」の付録的なレポートとして「False Alarm Test」が同時期に公開されます。「False Alarm Test」では、各製品が何を誤検出したのか確認できます。
テスト③ Performance Test
システムパフォーマンスに関する性能テストです。
「ファイルのコピー」「アーカイブ/アーカイブ解除」「アプリケーションのインストール」「アプリケーションの起動」「ファイルのダウンロード」「ウェブサイトの閲覧」を行い、その速さを評価しています。
テストは4月と10月に行われており、それぞれ翌月(5月と11月)に結果が公開されます。
URL: https://www.av-comparatives.org/
AV‐TEST
ドイツの第三者評価機関です。セキュリティソフトの各種性能テストを定期的に実施しており、その結果を点数で評価しています。
コンシューマー向けセキュリティソフトのテストでは、「ウイルス検出力(Protect)」「軽さ(Performance)」「使いやすさ(Usability)」を、それぞれ6点満点(合計18点満点)で評価しています。テストは2か月に1回実施され、17.5点以上を獲得した製品に関しては、「TOP PRODUCT」のマークが与えられます。
高評価 | 低評価 |
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URL: https://www.av-test.org/en/
Virus Bulletin
イギリスのコンピュータセキュリティ専門誌です。WildList Organizationによってリスト化されたマルウェアを99.5%以上検知し、かつ誤検出が0.01%以下のだった製品に「VB 100%AWARD」マークが与えられます。
URL: https://www.virusbulletin.com/
MRG Effitas
英国の第三者評価機関です。セキュリティソフトに関して、さまざまな有効性評価(ランサムウェアからの保護性能や、オンラインバンキングの保護性能など)を実施しています。
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